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 どうしてこうなっちゃうんだろう?(小木曽雪菜)

 せつねええええええええ!!

 一週目クリア。三角関係を扱っている物語ですが、今までの「丸戸作品」が楽しめたのなら、間違いなく楽しめると思うし、今までの「丸戸作品」をいい人ばかりでつまらないと思ってた人はより楽しめそうな作品。ちゃんと素直に自分の気持ちを伝えて、それが最低なことなら自分を責められる、そんな「いい人」たちばかりだから、どんどんお話がこじれていくというのが非常に面白いアプローチです。下手に隠してこじれるっていう話なら、ちゃんと言えよとプレイヤーも突っ込めるのですが、こういうお話ならどうやったら解決すればいいのか(どう言えば、解決できるのか)、ちょっと思いつかないです。純粋に本編「closed chapter」が気になる。

 ネタバレですけれど、これ「introductory chapter」(=序章)であるにも関わらず、ほぼ決着がついてしまうんですよ。雪菜とかずさ、ダブルヒロイン制のように見せつつも、明らかにメインヒロインはこっちでしょと思えるような結末を迎える。というか、割と最初の段階から、「運命の二人」のなかに割り込もうとしているのは誰か? 「途中参加」しているヒロインは誰なのかというのが、明かされてしまう。これ、僕的には予想外だったので、かなり驚いてしまったのですが、話が進めば進むほどわかってきます。

 本当に最初からこの「二人」は惹かれあっていて、それを言えないというただそれだけで、その一方の子には申し訳ないんですけれど、すでに「決着」がついている。最初から二人と一人でしかなかった。一瞬だけ「三人」になれた瞬間があったというだけで。

 ……ということをちゃんとわかった上で、その子は行動するからタチが悪かったりするんですが(笑)。誤解が起きるのであれなんですけれど、この子本当に「いい子」なんですよ。丸戸作品らしい、ちゃんと女の子の駆け引きができる女の子というだけで、そういう行動をしてしまう「きっかけ」というのもちゃんとわかる。ちょっと脱線してしまうんですが、その背景が何気に武也と被ってそうなのは、本編に向けての仕掛けなんですかね。特別な人を作らないようにいろんな女の子をとっかえひっかえしている武也と、大好きな人たちから「仲間外れ」にならないように行動するあの子の原体験ってかなり被っている――ような気がする。だからこそ、「introductory chapter」の段階で一番恋の鞘当て的な問題をわかっているんですよね、この子らは(依緒よりも武也の方が、二人よりも「一人」の方が状況をよく理解している)。

 あー、いや、脱線のつもりで書いていたんですけれど、あれ、違うかも? 本編のキーマンは何気に「武也」か? 本作『WHITE ALBUM2』の考察で、かなり参考にしているエントリーに、下記のものがあるんですが、

「粋」から「無粋」へ踏みこむ恋の物語/『WHITE ALBUM2 -introductory chapter-』 - ピアノ・ファイア

 この記事で本作が目指しているのは「メインヒロインを選んで、サブヒロインのその後を安心できる形でちゃんと描ききる」ルートではないかという考察が出てきて、僕はそれに全面的に同意なんですが、それは何故かというと、「序章」の段階で、メインヒロインの問題、親子関係のわだかまりが解消されてしまうんですよね。そして、その子と主人公が結ばれるための障害っていうのが、この「一人ぼっち」を極端に嫌う女の子の「物語」をどう扱うかということに絞られている。メインヒロインと結ばれるために、サブヒロインの問題を攻略する必要があるという、ちょっと面白い構造になっているのです。

 で、最終的には、いかに最初の「二人と一人」という関係に戻すのかというところに焦点が当てられるのだと思います。本作では何度となく、「三人」だの「二人と一人」だのという括りが本文に見られるのですが、元は間違いなく「二人と一人」の物語だった。

 冷たい風を震わせて、歌が聞こえてきた――
 夕暮れの音楽室で俺が奏でるギターに合わせるように。
 隣の教室で誰も知らない誰かが奏でるピアノに合わせるように。

 屋上から響いてきた、鈴が鳴るように高く済んだその声は、
 バラバラだった俺たち三つの旋律を繋いでくれた。


 歌が三つの旋律を繋いでくれたという背景には、きっと歌が二つの旋律に惹かれてやってきたという側面もあって。だから、二つと一つの旋律だったものが、三つの旋律として重なった瞬間があったというだけで。学園祭のライブという限られた瞬間場所で、本当に「三人」になった瞬間があったというだけで。やっぱり、二人と一人の物語だった。この後そんな一瞬の貴い時間をずっと続けようとして、序章ではそれぞれがバラバラになってしまったという、ある意味バッドエンド。

 なので、おそらく本編では、この「唯一」三人になれた瞬間を再現するため奮闘するエピソード。まずこれを描いて、その後いかに一人が一人で生きていけるか(それはすなわちその子のトラウマをいかに克服するのか)、二人と一人できっちり分かれるかというお話になっていくんじゃないかなぁ、と。そこで、「三人」にとって何よりも大切だった、尊かった「瞬間」を再現するキーマンが武也なのではないかなぁ、と思ったりするのですが。今回もその一瞬を影ながら支えていたのは、彼ですし。んー、続編が楽しみだ。まずは付属の小説を読んで、もう一週プレイしてみよう。

→付属の小説は必読らしいので、初回限定版をおすすめしておきます。

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→んー、主題歌がめちゃくちゃ切なくて、いい。ヘヴィリピート中。

届かない恋
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