PC、CS問わずゲームの感想や情報、プレイ日記を更新してます。ただいま『トリック×ロジック』『フォークスソウル 失われた伝承』を応援中
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 一応エピソード全クリア。クエストは全然やっていなかったのだが、唯一やっていた「お土産」というクエストが、核心に迫る内容だったのに驚いた。他にも、物語の解釈に関わりそうなクエストがあるのかなぁ。有料のダウンロードコンテンツもすべて購入しているので、プレイしてみよう。本筋の物語を楽しんだ程度ではやめられない。まだまだあの世界に触れていたい。

 ラスボスとの戦闘は割とあっさりと攻略できた。本作のボス戦はすべて特定の戦い方を要求されるので、戦い方に気づけばそこまで難易度は高くない。今回も電撃攻撃かわせねーよ、と思ったら、マラバリクで遠距離攻撃を試みれば、良かった。エレンの霊衣を「白夜の霊衣」にすればもう少し楽に戦えたとは思うけれど、やはり「黄昏の霊衣」は外せない(笑)。「頭隠して尻隠さず」という言葉がこれほど似合う服装もない。基本的にバックからのカットが多い本作なので(しかもコスチュームの変化はムービーにも反映される)、十分すぎるほどセクシーな背中とお尻を楽しんだ。前からの隠しっぷりと後ろの開放感とのギャップがたまらない。

 個人的には、ここよりもリヴァネの方が強敵だったかな。強敵というか、一度負けたらかなり戻されるので恐怖。エレンだとそこまで進むのが一苦労なので、キーツでダンジョンを進む。ラストダンジョン「天津が原」はほぼキーツで進んだ。変幻自在にフォークスを操るエレンよりも、とりあえず殴っとけば勝てると言わんばかりのキーツの方が僕の性に合ってる。ちなみに、二人の印象はそれとは真逆(エレンの方が無鉄砲で、キーツの方が慎重派)。

 シナリオは後半怒濤の展開で、めまぐるしく価値観が入れ替わる展開が面白かった。暗躍した妖精王の真意が明かされ(異界と現世を別つ、すなわち死と生を、過去と今を切り離す)、妖精たちからは世界を元通りに戻すように諭され、そして、自分が殺したかもしれなかった少年エルヴェからの想いが届いたところで、死生観に対する概念闘争は決着。セシリア……エレンにとってそれは大きな第一歩なんだけど、さらっと流して、あれっ?と思ったところで明かされる、最後の真実に衝撃。これは、まったく予期していなかったので、驚いた。

 キーツが異界の住人であるという事実(彼自身はそのことを知らなかった)。彼は「アンノウンレルム編集部」という異界に住んでいるハーフライフ(妖精のようなもの。だからこそ、EDに出てくる女性記者はキーツを認識してない=異界を信じない人には見えない)。ここで交わされるエレンとのやり取りが今までの物語を凝縮していて、大満足。なかでも、

 レムリックに来て良かった

 というエレンの言葉に涙腺も緩む。最近弱いんで、どんどん緩んでいる。これ、もうね、すごく深いっスよ。

 キーツという存在自体が生まれたのは、エルヴェに原因があるわけで(彼の将来の姿と言ってエレンが描いたのがキーツ)、おそらくはエルヴェが死の床で思い描いた世界があの「アンノウンレルム編集部」なんですよ(異界は人の死のイメージから生まれる。そして、時として死はありえたかもしれない未来を夢見させる)。「レムリックに来て良かった」と思わせてくれたエレンと自分の妹(シュゼット)の幸せを死に際に思った彼が、思い描いた異界。その世界の住人キーツが、エレンに呼ばれ(電話の主は彼女)、レムリックへ向かう。そして、最後に言われた、あの言葉。

 レムリックに来て良かった。あなたに会えた(エレン)

 十七年前エルヴェからセシリアへと届けたかった想いが、今度はエレンからキーツへと届く。 十七年前届けようとしてもおそらくは届かなかったであろう、その想いが(エルヴェの死の真相を受け入れられなかったセシリアなので、当然この感謝の言葉も届かない)、十七年の時を経て真実を受け入れ、そして、その答えを返すという。このシーン、ものすごい好きだ。
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 エレンは第五章クリア、キースは第五章フォークスロア前まで進行。
 十七年前の連続殺人事件の真相を追っている最中、、現在でも殺人事件が続いている。五つの異界を回ったところで、死後の世界なんてない、それでもエレンが死者の声を聞けるのは昔実際に聞いたことがあるから、つまり十七年前の犯人はエレン、という衝撃の展開。割と本気で驚いた。えっ、妖精界ないの? ええっ、みたいな驚き。まあ、内気で暗いけれどけしからん肢体を持つエレンさんが犯人だとは思えないので、僕は母親犯人説でも推しておく。
 
 やはりというか、何というか、キーツが場違い。エレンの過去を主題に物語が展開されるので、そこに関わっていない彼の存在にすごく違和感を覚える。これ、こういう物語構造だと、実はめちゃくちゃエレンに近しい人間だったりするんだけど、該当するキャラがいないよなぁうーん。

 ちなみに、異界はすべて人間が死について抱くイメージから構成されているという。

 死後の安寧を思い描いて生まれた「妖精界」。
 近代の人類にとって死の象徴である「戦争界」。
 死んだら海の向こう側へ行くという連想から生まれた「海底都市」。
 死とは何だろう?という答えが出ない問題を延々と考え続ける「無限回廊」。
 そして、生きていた時の罪が裁かれるという「地獄界」。

 エレンたち妖精界の住人は、太古の昔に失われてしまった妖精界の安寧(死後は安らかであるべきという主張)を求めて、異界に侵攻している。そして、そのきっかけを作ったのが、キーツが与しているリヴァネ。彼女は、死後の世界に安寧があると考えるがゆえに、生をないがしろにして生きる人間がいることを察して、異界が現世に影響を与えないようにしたという。

 この辺りの死生観のやり取りが好み。どちらが間違っているというわけではなく、どちらにも一理ある。先の異界の設定が明かされた時も、面白いなーと思ったけれど、本当に考え込まれて作られている。エレンとキーツでは同じフォークスを使っても別の形で表現されたりと(キーツは本来伝達者ではないので、使役するフォークスが半透明だったり一部だったりする)、ゲームのシステムも凄く丁寧だ。

 エレン編はプロローグと第一章、キーツ編はプロローグまで攻略。
 主に、エレンに母の名を騙って手紙を送った人物の娘シュゼットにまつわるエピソードが綴られる。ちなみに、送り主が母親じゃないとエレンが気づいたのは、異界まで追っかけて殺されそうになったから。十七年前に起こった事件に、エレンが関係しているらしく、その恨みであるらしい。

 五歳よりも前の記憶がないというエレン(つまり、今は二十三歳?)。自分の過去を追いたい彼女と、今起こっている殺人事件の謎を追うキーツで、対照的な展開となっている。異界に対する彼女たちの立ち位置も異なっていて、必要とされているのはエレン(「シーの霊衣」というメソ出しルックで、異界と人間界を繋ぐ役目を与えられた)。キーツは彼女の「守護者」という名目で呼ばれたが、妖精界で邪険にされている辺り、切ない。異界に行っても、おじさんは優しくされない

 十七年前に死んだシュゼットの父親のメッセージを、彼女に届けるのが第一章となるので、後半お話がリンクしていきそうで今から楽しみだ。

 戦闘は、オーソドックスなアクションものなんだけど、独特な部分としてはモーションセンサーを使っているのが挙げられるかな。ある種の亡霊である「フォークス」を使役して戦闘手段とするのが本作なんですが、その「フォークス」を捕獲するためにコントローラについているモーションセンサーを使う。ようは、コントローラを引っ張ったりするんだけど、これがなかなか面白い。大量のフォークスを捕獲した時など、無駄に高揚する(一応経験値追加ボーナスもある)。wiiリモコン使ったことがない自分は、この手のツール初体験だった。PS3のゲームで、この機能って他に使われているんだろうか?

 舞台は現代のヨーロッパ。岬の突端にある辺境の廃村・レムリック村。死者との邂逅を果たせるという民間伝承が残る土地。
 村への道はすでに閉ざされ、漁師たちは近寄りたがらない陸の孤島だが、今でも細々と暮らす人々がいるという……。


 死んだ母親を追って、死者に会える村「レムリック」にやってきたエレンと、謎の女性から「殺される」と電話を受けたオカルト雑誌記者キーツの物語。プレイヤーは基本的に彼女たちのエピソードを交互にプレイして、お話を進めることになる(ただし、どちらか一方だけ進めることも可能っぽい)。

 もう雰囲気が好みとしかいいようがない。死者に会える村で起こった殺人事件と十七年前にこの村で起こったという事件。そして、その謎を解くために死者に会いに行くというファンタジックな設定。それらの物語を彩る画面の美しさ(特に異界への扉が開く時の演出が良い。蝶のような光が飛び立つところなんて幻想的だ)。物語の設定から実際の映像までどこまでも自分の趣味に合っている。

 最初に訪れる異界「妖精界」よりも、生者の村であるはずのレムリックの方がはるかに寂れているというのも個人的にはポイント。妖精達は人間が僕たちのことを忘れてしまったから自分たちの異界も寂れていく、というようなことを言うのだけど、人間界のレムリックも同じ。その「忘れられた」というテーマが、おそらくは五歳よりも前の記憶がないエレンにもかかってくるんだろうなぁと思わせ、今後の展開が気になる。